【ストーリー】PAPIER TIGRE + träffa träffa Collection ができるまで
パピエ ティグルとトレファトレファのコラボレーションを記念し、その経緯や製品づくりについて、パピエ ティグル ブランドマネージャーの中山千明さんをお招きしてお話ししました。開発の裏側のストーリーをぜひお楽しみください。
日本橋浜町のパピエ ティグル店舗と中山さん
パピエ ティグルのデザインをインテリアに
トレファトレファ (以下、トレファ):まずはパピエ ティグルさんについてご紹介いただいてもよろしいでしょうか?
パピエ ティグル 中山さん (以下、中山):パピエ ティグルは2012年にパリで設立したブランドで、ステーショナリーを中心としたプロダクトを展開しています。2017年にパリに続き、東京の日本橋浜町に第2号店をオープンしました。キーワードは「イノベーション」と「クリエイション」。この2つのキーワードのもとにモノづくりと販売を行っています。遊び心と実用性を大切に、使って楽しくなる製品を展開しています。
トレファ:今回のコラボレーションは、中山さんからのお声がけがきっかけでスタートしましたが、なぜコラボレーション先としてトレファトレファを選んでくださったのですか?
中山:トレファトレファさんのカーテンはネットやSNSで目にしていて、国内外の多くのデザイナーのデザインがカーテンとして使われているのが魅力的だなと思っていました。パピエ ティグルのグラフィックがカーテンになったらどうなるのだろう?ノートやポーチなど小物に使われることが多いグラフィックがインテリアファブリックになる様子をぜひ見てみたいな、きっと素敵になるんじゃないかな、という好奇心からお声がけさせていただきました。
トレファ:嬉しいお言葉をありがとうございます。パピエ ティグルさんの商品は、セレクトショップなどでよく見かけていて、グラフィック、色使いともに、とても素敵だなと思っていました。私たちとしても、このグラフィックをインテリアファブリックにしたらどんな感じになるのだろうと興味を持っていたので、パピエ ティグルさんからコラボレーションのお誘いを受け、是非ご一緒したいと思いました。
パピエ ティグルらしく、インテリアとして「心地よい」デザインをセレクト

中山:コラボレーションにあたり、パピエ ティグルのアーカイブの中から、トレファトレファさんが4つのデザインを選んでくれました。どうしてこの4つを選んだのか教えていただけますか?
トレファ:まず、パッと見て「パピエ ティグルさんのデザインだ」と分かりやすく、グラフィックの楽しさがでているデザインを選んでいます。
次に、私たちの主力商品であるカーテンになったときに、より映えるデザインであり、部屋の景色の一部として自然に馴染むデザインです。柄の向きや流れについても、目に入った時に心地よいと感じてもらえるようなデザインであることを意識しました。
それから、立体にした時に違和感がないデザイン。パピエ ティグルさんのデザインは通常ノートなど平面に使われているものなので、それがカーテン、クッション、テーブルクロスなどの立体的なインテリアファブリック製品になったときにも違和感がないことを大切にしました。
中山:選んでいただいた4つのデザインについて簡単にご説明します。
「Ruban (ルバン)」はリボンをイメージしたグラフィックで、リボンが重なり合うデザインになっています。
「Playground (プレイグランド)」は、オプアート (視覚の原理を利用したアート) からヒントを得た大胆なグラフィック。『遊び場』という意味を反映して、ストライプの中にいくつものカラーが織り交ぜられた楽しいデザインです。
「Tigre (ティグル)」はパピエ ティグルのロゴを幾何学として表現したものです。他のコラボアイテムにも使われている人気のグラフィックです。
「Wishes (ウィッシュ)」は、その名の通り人々の願いが交差しているイメージのグラフィックです。もともとグリーティングカードに使われていたデザインで、『願いを届けたい』という意味が込められています。
生地として映えるよう、細部にまでこだわって

中山:でき上がった生地を見てとても素敵だなと思ったのですが、どんな点にこだわりながらパピエ ティグルのグラフィックを生地のデザインへと落とし込んでいただいたのでしょうか?
トレファ:ノートのような固いものに使われているグラフィックデザインを、生地という柔らかいものにそのままプリントすると、強い印象になってしまうので、生地の風合いに合うように工夫を施しました。
たとえば、小さな柄をカーテンとして部屋に飾ったときにインテリアとして美しく見えるように、平均的な窓のサイズを考慮し、柄のスケール感を変更しています。また、一見わかりにくいのですが、グラフィックの線に少し揺らぎを加えたり、角を丸くしたり、模様の中にもテクスチャー感を加えるなどして柔らかさをだしました。
生地として映えるように細部にまでこだわっているので、パピエ ティグルさんの世界観をインテリアとしても楽しんでいただける仕上がりになっていると思います。
中山:パピエ ティグルは小さいアイテムにグラフィックを落とし込んだ時に映えるように、たくさんの色を使うことや配色にこだわってデザインが行われるのですが、トレファトレファさんのファブリックは、色の統一感があり、色数を減らした表現になっていたのが新鮮でした。
インテリアとしては、ひとつのデザインの中に色がたくさんありすぎると馴染みにくいということや、それぞれの色の選び方や統一感の持たせ方など大きな学びになりました。今回のコレクションの色の展開についても詳しく教えてもらえますか。

トレファ:カラーは、ブライトとペールトーンの展開です。
ブライトは、パピエ ティグルさんのステーショナリーの明るいイメージをできるだけそのまま表現しており、シンプルな空間、モダンな空間のアクセントとして映える色合いになっています。
ペールトーンは、日本の住宅に馴染みやすく、気軽に手に取っていただけることを意識しました。イエロー系は、白い壁、黄色みがかった床材、グレー系の床材など、日本国内で使われている内装材と馴染みがいい色合いです。ピンク系は、赤みがかった床材や、グレー系の床材など、モダンにもカジュアルにも取り入れやすい色合いになっています。可愛すぎない、大人のピンクをイメージしています。
モダンな空間の「崩し」のアクセントとして

中山:パピエ ティグルはカラーで遊んだビビットなデザインが多いので、そのグラフィックがカーテンになったらかなりインパクトがあるのではないかと思っていたのですが、トレファトレファさんに配色やデザインの調整をしてもらったおかげで、空間の一部としてとても馴染むものになっていたのは嬉しい驚きでした。
パピエ ティグルのファブリック製品がお客様の生活にどのように溶け込んでいくのか、お客様自身がどのように暮らしの中にデザインされていくのかがとても楽しみです。これを機に、インテリアや生活空間に溶け込むプロダクトにもまた挑戦していきたいなと思いました。
トレファ:空間に馴染ませて楽しむことに加え、デジタルなガジェットやアイテムが多いモダンな空間に「抜け感・崩し」を与える要素として、今回のファブリックを使ってもらうのも良いのではないかと思います。大人っぽいおしゃれでモダンな空間にカジュアル感を加えるのにぴったりなデザインになっているので、ぜひコーディネートを楽しんで欲しいです。

2025年1月29日(水) ~ 受注会を開催!
中山:パピエ ティグルの製品をインテリアとして展示する初めての受注会。カーテン、クッションやテーブルクロスが飾られている空間をご覧いただきながら、楽しく選んでもらえたら嬉しいです。多くの方に足を運んでいただきたいと思います。
トレファ:コラボレーションを記念した初の受注会であり、全てのデザインを見ていただくことができます。ご注文もその場でできますので、是非お越しください。コラボレーションをきっかけにパピエ ティグルさんとトレファトレファそれぞれのファンが増えるといいなと思っています。
PAPIER TIGRE + träffa träffa Collection 受注会
2025年1月29日(水) ~ 3月2日(日)
12:00 – 18:00 (土日祝日は19:00まで)
月・火曜定休(祝日営業)
PAPIER TIGRE 日本橋浜町店にて
*ご予約不要
みなさまのご来場を心よりお待ちしています。
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