【デザイナー紹介】Sarahbel (サラベル) ―植物や景色を独自の視点で抽象化した、心に残るデザインをー
自然の持つ鮮やかな色彩や多様な形状に魅力を感じ、独自の視点で抽象化したイラストやデザインを制作しているSarahbel (サラベル) のデザイナー、杉山聖子さん。トレファトレファのデザインへのこだわりと、在庫を持たず、無駄を極力ださない生産方式に共感いただき、参画いただいています。
2024年8月29日にトレファトレファで新作コレクション「Botanical Inspirations (ボタニカル インスピレーションズ)」を発売。Sarahbelのデザイナーである杉山さんに、デザインへの想いや新作コレクションについて伺いました。
カラフルで心惹かれる配色へのこだわり
―デザインをするうえで大切にしていることを教えてください。
杉山さん(以下杉山):Sarahbelは、一度見たら心に残る、日常に彩りを与えるデザインをコンセプトにしています。
私は色が好きで、デザインをするときはきれいな色使いや色の組み合わせ方にこだわっています。いまはシンプルな色やデザインのものがあふれていますよね。それはそれで素敵ですが、私自身としては、アイキャッチがあるものや、持っているとテンションが上がるようなものに心惹かれるんです。
ただ、カラフルなものや華やかなモチーフのものは、ともすると俗っぽくなりがちなので、目を引くけれど大人が使っていても素敵だなと思えるようなデザイン、私自身が使っていて楽しいな、心地いいなと思えるようなものをつくりたいと思っています。
デザインのインスピレーションは日常や旅先の景色から
―デザインはどんなものからインスピレーションを受けることが多いですか?
杉山:日常の景色や、旅先で見かけた自然のモチーフや建築物などが多いです。植物の形や色を面白いなと思ったり、建物からデザインを思いついたり、ふとした瞬間のあらゆるものがインスピレーションのもとになっています。
旅先の風景からヒントを得ることも多く、特にヨーロッパは街の色合いやちょっとしたデザインが美しくてたくさんの刺激を受けます。ヴィンテージの家具が好きで、そういったものからもインスピレーションを受けたりします。
部屋になじみつつ、明るさを与えてくれるデザインを
―インテリアファブリックをデザインするうえで心掛けていることは?
杉山:部屋になじみつつ、明るさを与えるような配色を心掛けています。もともとSarahbelとして雑貨などで展開している柄については、トレファトレファでカーテンなどに展開するにあたり「インテリアとして映える柄の大きさ」へと調整しました。
新作コレクション「Botanical Inspirations」について
―新作コレクション「Botanical Inspirations」についてのデザインコンセプトを教えてください。
杉山:どのデザインもインパクトのある大きな柄と華やかな色合いではあるのですが、見ていてほっと落ち着くような、それでいて楽しくもなるようなデザインと配色にこだわっています。
Fruits (フルーツ)
フルーツは形状がかわいらしいので、デザインのモチーフとして度々描いています。今回はインテリアなので、季節を限定することなく、年間を通してお部屋を楽しんでもらえるようなフルーツを選びました。
Forest (フォレスト)
年々、夏が暑くなるので「少しでも涼しいところへ」と山を訪ねるようになりました。山や高原で緑に囲まれながら、川や鳥の音を聴いて心地よくのんびり過ごしていると気持ちも安らいでくる…そんな経験をイメージして制作したデザインです。
Dracaena (ドラセナ)
植物が好きで、気になるものがあれば連れて帰ってきて育てています。でも、育てるのはあまりうまくないんです(笑)。
観葉植物の中では、種類も豊富なドラセナが好きで、このデザインではドラセナののびのびとしたイメージを表現してみました。インテリアファブリックで、お部屋の中に植物を取り込んでいただけたらと思います。
―最後に、みなさんへのメッセージをお願いします。
杉山:トレファトレファで展開されているSarahbelの柄は、デザインや配色ともに、ちょっと他にはないようなものになっていると思います。お部屋のアクセントとして、Sarahbelのインテリアファブリックを楽しんでいただけたらうれしいです。
Sarahbel(サラベル)/ デザイナー
杉山 聖子
2014年にSarahbelをスタート。武蔵野美術大学 空間演出デザイン学科 ファッションデザイン専攻卒業。 企業で雑貨デザイナーとして勤務後、イラストレーター、デザイナーとして、商業施設、百貨店などの広告、コスメやファッションなど、様々な分野で活躍している。